益子焼(ましこやき)とは?特徴や体験・購入できる場所などを紹介

このページでは、益子焼(ましこやき)について説明しています。

益子焼は栃木県の焼き物

益子焼(ましこやき)は、栃木県芳賀郡(はがぐん)益子町(ましこまち)の近隣地域を産地とする焼き物です。

益子産地は栃木県東部に位置する陶磁器産地である

地場産業産地における革新の特徴

土と伝統技術の歴史

益子焼に使われる土は、同じく益子で作られる石材粉や古鉄粉と相性が非常によく、益子の土地だからこそ作れた焼き物になっています。

また、益子焼は土の性質で焼き上がりが黒っぽくなります。

そのため、黒っぽさを抑えるために糠白釉(ぬかじろゆう)で白化粧を施す工夫も発達しました。

その他にも、『刷毛目(はけめ)櫛目(くしめ)線彫(せんぼり)』などの身近な道具で装飾が施されるようになり、伝統的な技法を継承しながら独特で味わいのある力強い作品が次々に生みだされました

益子焼の特徴

手に馴染みやすい

益子焼の大きな特徴は、砂気の多いゴツゴツとした土の質感です。

砂気が多いことで、素朴な味わいが生みだされます

原料となる陶土(とうど)にはケイ酸や鉄分が多いので耐火性があります。

加工もしやすいため、手に馴染む器になるのが魅力です。

温もりがある

厚手な仕上がりの陶器になることで、ぽってりとした温もりが感じられるのも益子焼の特徴です。

そこに飴釉(あめゆう)青磁釉(せいじゆう)などで着けられる色味によって、さらに味わい深い印象になります。

用途を選ばず、どんな料理にも合う

益子焼は普段の生活の中で使う道具として作られています

そのため、どんな料理でも用途を選ばない器がほとんどです。

和食はシンプルな献立が多くなりがちですが、益子焼なら食材そのものを包み込むように引き立たせてくれます。

洋食でカラフルなビタミンカラーのサラダを盛り付ければ、彩りを活かして食卓を華やかな印象にしてくれます。

中華なら麺類やスープ餃子の丼として使うと、手に馴染みやすい益子焼から料理の温かさを感じられます。

また、益子焼でコーヒーやケーキをいただいても素敵な癒しの時間を演出してくれます。

コーヒーカップや小皿はシンプルで使い勝手がよく、洗練されたオシャレな物から可愛らしい絵柄が描かれた物まで、種類が豊富です。

益子焼のイベント

益子大陶器市

益子町観光協会のホームページ

毎年、春と秋に『益子大陶器市』が開催されます。

春はゴールデンウィークに、秋は11月3日前後に開催されています。

陶器市が開催されたのは1966年からで、約50の販売店が並ぶ大イベントです。

さらに500個ものテントが立ち並び、食器・アクセサリー・花瓶・美術品などが販売されます。

プッシュしたいのが益子焼の女性作家の作品です。

オシャレと実用性をかね備えた物が多く、量産品では物足りない方にもおすすめです。