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2025年11月5日、宝島社から『大人のおしゃれ手帖特別編集 おうちで! はじめての金継ぎ』が販売されました。
全国の書店でも販売されているようです。
生徒さんから「これはどうなんでしょう?」と話を聞かれることもありますので、個人的な意見を記載させていただきます。
残念ながら食器には使えないと思います
一番よく聞かれるのが、「この本で直したあとに、食器に使えるの?」という質問です。
私がこの本を読んだかぎりでは、おそらく食器には使用できないと思います。
というのも、本の中に含まれる『オリジナル補修材』というものが、食品衛生法370号ポジティブリスト制度に適合していないからです。

本の裏側を見ると、『うらしまの金継ぎ液』については、ポジティブリスト制度に適合しているようですが、残念ながら表面だけ適合していても食器としては使用できません。
2025年6月1日から法律が変わり、「食器として使うためには、ポジティブリスト制度に適合した材料だけを使ってください」と定められましたので、下地に使う材料もすべてポジティブリスト制度に適合している必要があるからです。
消費者庁:「器具及び容器包装のポジティブリスト制度に関するQ&A」PDF
問10 複数の層で構成される器具又は容器包装に使用される合成樹脂の原材料に含まれる物質についてのポジティブリストの対象範囲の考え方を教えてほしい。
以上の理由から、宝島社のムック本で直した器は食器としては使用できないというわけです。
ポジティブリスト制度適合の材料と合わせて使うのはOK
『うらしまの金継ぎ液』だけは食器に使えるので、それ以外の物をポジティブリスト制度適合の材料にすれば食器に使えるようになります。
本の中には接着剤が入っていませんし、この際に食器に使える材料を購入してしまうのもおすすめです。
接着剤
食品衛生法370号ポジティブリスト制度に適合している接着剤として、アルテコの『アルテコ ジェル』があります。
こちらを使用することで、食器として使用できるようになります。
補修材
食品衛生法370号ポジティブリスト制度に適合している補修材として、金継ぎ暮らしの『金継ぎ用エポキシパテ』があります。
こちらを使用することで、食器として使用できるようになります。
食器以外の物に使うのがおすすめ
残念ながら、食器に使うことはできませんが、金継ぎを知るキッカケとしてはいいと思います。
シーサーなどの置物を直したり、金継ぎのアクセサリーを作るのがいいのではないでしょうか。


